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朗読会のご報告

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2011年 8月15日(月) 朗読会 in 東京 東京都中野区 野方区民ホール

誉佳さんの思いをつなぐ朗読会

中野区野方区民ホール
中野区野方区民ホール

 2011年8月15日。

 東京都中野区の野方区民ホールにて、社団法人たった一つの命 が主催する「朗読会 in 東京」が開催されました。この日は真夏の太陽が照りつけるとても暑い日でしたが、昼過ぎには会場にスタッフが続々と集結し、午後7時の開演に向けて会場設備の準備と入念なリハーサルが行われました。

 午後5時を過ぎたあたりから、待ちきれないのかすでに会場に到着されたお客様の姿が見られました。受付のロビーでは、誉佳さんのママ・西尾裕子代表が、今回の朗読会のために数ヶ月前から一枚ずつ手描きで準備した絵葉書としおりのセット、誉佳さんの描いた「たった一つの命だから」の文字と「心の架け橋の虹」の絵を胸元にあしらったTシャツ、そして今回特別出演で歌ってくださるTAEKOさんのCD「ひまわり」が準備されました。

来賓の方々も多く参加
来賓の方々も多く参加

 午後6時30分。

 いよいよ開場です。ぞくぞくとお客様がホール内に入って来られます。今回の来賓の方々には、後援してくださった社団法人日本人間学会の代表理事であり、「たった一つの命」の代表顧問でもある今村和男先生や、同じく後援してくださっているハイチ大使館の元駐日大使ジョン・バプテスト・ウィナー氏の姿もありました。

 開演の15分前には、社団法人たった一つの命の活動内容を紹介するプロモーションビデオが上映され、席に付かれた方々は世界に広がる愛と命の運動の様子に見入っておられました。

多くの方を迎えいよいよ開演

 午後7時。

 開演前のブザーが鳴り、場内が暗くなります。開演を告げる場内アナウンスが流れ、静かに幕が上がり始めました。スクリーンには地球が回転しながら徐々に近づいて来る様子が投影され、そこに「たった一つの命だから」の文字が映しだされました。美しい自然の風景が映しだされます。そして、安らかに眠る赤ちゃんの写真が映されると、「君が生まれた日・・・」というフレーズで今回の朗読会のMCを務めるAyakoさんによる朗読が始まりました。

 そして最初の朗読が終わると、ひときわ大きな文字で、誉佳さんが書いた「たった一つの命だから」の文字が映しだされ、西尾誉佳さんのことが紹介されました。

「たった一つの命だから」の文字
「たった一つの命だから」の文字

 「これは、骨肉腫という、病気と闘ってきた一人の女の子が発した言葉です……」

 誉佳さんの言葉に続くメッセージの内容に、「家族の愛」についてのものが多いことから、心の底では家族の愛の絆を求めているということがよく分かります。

 今回の朗読は、Ayakoさん、Yoshiくん、Hirokoさん、日系3世のTamaraさん、そして今回はじめて大きな舞台に立つNarumiさんの五人です。

 Ayakoさんは全体のMCをしながらこの朗読会の流れを作っていきます。朗読メンバーの中ではもっとも年上でもあり、凛とした声の響きと女性の柔らかな語り口で、聞いているととてもさわやかな気持ちにさせてくれます。

 温かく息子の成長を見つめる愛情あふれるママの気持ちを伝えてくれるかと思えば、亡くなった子供のことを心に思いながら前を向いていく強い母親の意志を感じさせる朗読もありました。

 Yoshiくんは今回の朗読メンバーの唯一の男性です。若さあふれる力強い朗読で、会場のお客さんたちもたくさんの元気をいただきました。今回は終戦記念日と重なったこともあり、日本を守るために純粋な心で命をかけて闘った、特攻隊の青年たちのメッセージも朗読しました。

 まさに彼と同い年の特攻隊の青年が、祖国のために、慕わしき父母や兄弟姉妹たちのために尊い「たった一つの命」を犠牲にしていった公益的精神を、彼らの最後の手紙を朗読する中で鮮烈に伝えてくれました。

様々な青年たちによる心を伝える朗読

朗読の様子
朗読の様子

 Hirokoさんは、自分自身が様々な葛藤を乗り越えながらこの朗読会を迎えた人です。自分はここにいていいのか?なんのために生まれてきたのか?

 彼女の朗読するメッセージは、あたかも彼女自身が通過してきた内容のようです。思春期の青年は皆、自分自身の存在について不安になったりおびえたりしながらも、それを乗り越えて成長していきます。しかし、そこには常に誰か自分を愛してくれる存在が必要です。そしてそれは「家族」であり「友人」たちです。

 彼女自身はそのことに気付き、それを乗り越えて成長してきたことが、そのメッセージの中に込められた想いとして伝わってきます。会場にはHirokoさんのお母さんも来ていらっしゃいました。お母さんは何度もハンカチを目にやりながら成長した娘の朗読に聞き入っていました。

 Tamaraさんの語るメッセージは、この朗読会をいつも応援してくださっている方から寄せられた詩です。

 「世界の中であなたはたった一人の存在でも……」

 このメッセージは、自分は一人でちっぽけな存在だと思い込んでいる人を一生懸命に励ましています。固い氷が徐々に溶けていくような、小さな小さな希望が芽生えてくる……そんな気持ちにさせられます。

 人間は一人では決して生きられません。人と人との絆。お互いが支えあって生きて行くことで強く生きて行く力が与えられる……彼女の朗読はそんなことを教えてくれました。

Narumiさんの朗読
Narumiさんの朗読

 Narumiさんは、もともと声優志望の女の子です。今回、彼女が朗読をするようになったのは、誉佳さんの残したメッセージの内容に感動したからでした。

 「まっすぐ前を見て……」 今回の朗読会の8月15日は奇しくも誉佳さんが四年前に亡くなったその日でした。誉佳さんは、詩や絵などにたくさんの〝心″を残していきました。そんな誉佳さんの〝心″を受けてNarumiさんが誉佳さんのメッセージを朗読する……。

 朗読する声はもちろん誉佳さんの声ではありません。しかし、その言葉に込められた力強い希望の響きは、誉佳さんそのものだったのではないでしょうか。

前半の部が終了し後半の部へ

 今回は前半と後半に分かれた朗読会です。後半の朗読が始まる前には、ピアニスト上村朋子さんの演奏がありました。上村さんご一家は「たった一つの命」の運動を応援してくださっています。

 朗読のメッセージは言葉で直接表現するものですが、ピアノの演奏は言葉ではなくその奏でる旋律の響きに、演奏者の想いが込められています。これまで、日本だけでなく海外でも幅広く活動されてきた上村さんですが、今回は愛と命の運動の趣旨を深く理解して下さった上で、ふさわしい曲目を選んでくださいました。静かに響くピアノの演奏に、観客の皆様もしばし聞き入っておられました。

 「最後のメッセージになります……」AyakoさんのMCの後、最後のメッセージが朗読されました。会場の皆が深く聞き入っておられ、涙を流す姿も見受けられます。今回、朗読したスタッフが全員整列し、一人一人をAyakoさんが紹介していきます。そして、朗読スタッフが一礼して退場すると、会場からは盛大な拍手が送られました。

ひまわりを熱唱するTAEKOさん
ひまわりを熱唱するTAEKOさん

 今回の朗読会の最後には、「たった一つの命」代表の誉佳さんのお母さんである西尾裕子さんの挨拶と、ゴスペルシンガーのTAEKOさんの歌が準備されていました。

 西尾裕子代表は、普段は実家の函館で療養しながら、誉佳さんが亡くなってから始めた水彩画を描きながら、愛と命の運動を支援してくださっています。

 会場には誉佳さんの中学時代の友人や、亡くなったときの病院の看護師さんなど多くの人たちがいらっしゃいました。その方たちの支えがあって娘である誉佳さんが強く生きていけたと感謝の気持ちを述べられ、だからこそ人と人との愛の絆・支え合いが大切だと訴えられました。

 代表が退場されると、スクリーンには一面のひまわりの花が映しだされました。そしてスポットを浴びてTAEKOさんが登場します。歌ってくださる曲名は「ひまわり」。この曲は東日本大震災の心の復興プロジェクトである「KIZUNA☆AID」のテーマソングでもあります。そして、もう一曲。それは今回が初のお披露目となる、社団法人「たった一つの命」のテーマソングである、「愛と命は同じもの」という歌です。

 力強い「ひまわり」の歌が会場いっぱいに響き渡り、希望と勇気、生きていく力を与えてくれるようでした。そして次に、今回の朗読会の主題歌である「愛と命は同じもの」をTAEKOさんが熱唱してくださいました。この歌は、まさに愛と命の運動のエッセンスが散りばめられた内容です。何度も詩をかみしめて口ずさみたくなる歌です。

 「見あげれば雨上がりの空に 天まで届く虹の橋 今あなたが生まれ変わる 愛と命の輪 みんなで広げよう♪」

会場全体が感動に包まれる

 盛大な拍手とともに幕が下ろされ、今回の朗読会は大きな感動と未来への大いなる希望とともに終了しました。

誉佳さんが描いた虹の架け橋
誉佳さんが描いた虹の架け橋

 ロビーでは朗読をしたスタッフが帰るお客様一人一人を見送りました。誉佳さんの虹の絵の前で一緒に記念写真をとったり、Tシャツや絵葉書、小冊子「愛と命は同じもの」を多くの方が購入されていきました。

 TAEKOさんも自らのCD「ひまわり」を販売され、買っていただいた方一人一人に直筆のサインをされました。皆が深い感動と希望に溢れた表情で会場を後にしていきました。

 今回、スタッフの多くが10代、20代の若者たちでした。朗読したYoshiくん、Hirokoさん、Tamaraさん、Narumiさん。撮影担当のYukiくんとKensiくん。照明を担当したKeijiくん。舞台設営と大道具の高橋さん兄弟。プログラムのキャラクターデザインのAyakaさん。受付のKenseiくんとNorikoさん・・・etc。

 今後は、もっともっとたくさんの若いメンバーと共に活動を展開しながら、誉佳さんと一緒に大きく世界に羽ばたいていきたいと思います!


開場前のロビー
開場前のロビー
西尾裕子代表の手描きのしおり
西尾裕子代表の手描きのしおり
終戦記念日に合わせたメッセージ
終戦記念日に合わせたメッセージ
ピアノ演奏
ピアノ演奏
西尾裕子代表による挨拶
西尾裕子代表による挨拶
スタッフ全員で記念撮影
スタッフ全員で記念撮影

参加者の感想

 アンケートを書いてくださった方のほとんどが、この運動についてもっと知りたい、何か協力していきたいと答えてくださりました。ページの都合上、以下にその感想を少しだけご紹介します。

M.H 10代

「今、高校3年生で、友人が大学を東京に選択して、多くの友人との別れが待っています。今日、話をたくさん聞き、友人に出来る事をもっとたくさんしていきたいと感じました。後、お父さん、お母さんに恩返しをしたい。」

T.M 20代

「生のピアノ演奏や生の歌があったので、朗読会だけと思っていたので、とても驚きました。ですが、飽きずにしんみり考えすぎずに前向きに考え直せました。ありがとうございました。」

S.Y 30代

「初めて朗読会に来ました。朗読者の語り方に、その言葉を書いたような強さや柔らかさがあり、心に響きます。訴えてくる言葉の重さに、どんな言葉を自分が続けられるのか----考えてしまいました。」

K.Y 40代

「本日は娘と参加いたしました。娘も友人にぜひ教えたいと言っていました。今までの事を、振り返りつつ明日より又、新しく生きていく力を頂けたような気持ちです。ありがとうございました。次回も又是非参加したいと思います。」

H.K 50代

「今日、お命日と聞き、孫の誕生日とも重なり、学徒出陣、戦争経験(航空隊)の父や、戦争で亡くなった身内のこともあり、戦没学生には特別の思い入れがありますので、今はきた意味が分かりました。申し訳の立つこの国になってほしいです。」

S.S 60代

「一人の少女の言葉がこれほどの影響を人々に与えていたことに感動します。自分の生命を全うし、ご両親に生きる力を与え続け、人へ生きる意味を問いかけ続ける、えいかさんの存在 使命は限りなく尊く、大きい…」

A.S 70代

「朗読を聞いて、自分と母のことを思い出して涙が出ました。思いがけないことでしたが、それがうれしいと感じました。」

 この度の朗読会を支えて下さった方々、来場された方々、スタッフの皆様、全ての人たちに深く感謝申し上げます。

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